起立性調節障害と自律神経の影響

query_builder 2026/10/21

自律神経のことを知ると朝起きられな原因も見えてくる

起立性調節障害は、自律神経の乱れも大きく、学校や家庭内でのプレッシャーやストレス、栄養面など、複雑の要因が絡み合って症状として現れています。


朝起きられない背景には、体の中で起こっている自律神経の乱れと、それに伴って血液循環の問題が関係していることがあります。

今回は、その仕組みをお話しします。


① 立ち上がった瞬間、体では何が起きている?

普段、私たちは何も考えずに寝ている姿勢から立ち上がっていますよね。


でも実は、その瞬間、体の中では大きな変化が起こっています。

寝ているとき、血液は比較的均等に全身を巡っています。


ところが立ち上がると、重力によって血液が脚やお腹の血管に集まりやすくなります。

すると、心臓に戻ってくる血液の量が一時的に減少します。


そのままでは心臓から送り出す血液も減り、脳への血流を十分に維持できなくなる可能性があります。


そこで働くのが、自律神経です。

自律神経は、私たちが意識しなくても、心拍数や血圧、血管の収縮などを調節しています。

立ち上がったときには、交感神経の働きによって血管の筋肉を収縮させて血管が収縮し、必要に応じて血圧を高めて、心拍数が増えることで、血圧や脳への血流を維持しようとします。


つまり、立ち上がるという何気ない動作にも、自律神経による細かな調節が必要なんです。


② 起立性調節障害では何が起きている?

起立性調節障害では、この血液循環の調節がうまくいかないのが原因の一つです。

・立ち上がったときに血圧が大きく下がるタイプ。

・血圧は大きく下がらなくても、心拍数が過剰に増えるタイプ。

・立っている時間が長くなることで、血圧が低下するタイプ。


このように、起立性調節障害にもさまざまな状態があります。


そして、症状も一人ひとり違います。

めまい。

立ちくらみ。

動悸。

頭痛。

吐き気。

強い倦怠感。

集中力の低下。


こうした症状が重なることで、朝起き上がること自体が大きな負担になる場合があります。


「起きたくない」のではなく、「起きようとすると体がつらい」。

この違いを、まず周囲の大人に理解してほしいと思います。


③ なぜ朝に症状が強くなるの?

ここも、親御さんにぜひ知ってほしいところです。


起立性調節障害では、朝に症状が強く、午後になると楽になることがあります。

その背景には、いくつかの仕組みが考えられます。


まず、睡眠中は長時間水分を摂りません。

呼吸や汗などから水分が失われるため、朝は体内の水分量が少なくなりやすい時間帯です。


循環する血液量が少ない状態では、立ち上がったときの血圧調節がさらに難しくなる場合があります。


また、血圧や心拍数、自律神経の働きには、一日の中で変化するリズムがあります。


思春期は睡眠や体内時計のリズムも変化しやすい時期です。

こうした条件が重なることで、朝のつらさが強くなることがあります。


そして午後になると、体の活動や水分摂取などによって症状が軽くなる場合があります。


だからこそ、

「夕方にはゲームができるのに、朝は学校に行けないなんておかしい」

とか、単純に考えないでほしいんです。


むしろ、朝起きられなくて辛い想い、午後からしか動けない悔しさなどを、ゲームという安心の世界でストレス発散してなんとか毎日を耐えてる子もいます。


それを取り上げてしまうと、心の救いの場が全て失われてしまって、本当に動けなくなってしまう子もいるほどです。


④ 交感神経が働きすぎても、働きが足りなくても問題になる?

ここで少し、自律神経について考えてみましょう。


交感神経というと、

「ストレスで働く悪い神経」

というイメージを持っている方もいるかもしれません。


でも、交感神経は、活動するとき、運動するとき、立ち上がるときなど、体に必要な働きをしています。活発に活動するために体を働かせてくれるとても大切な反応をコントロールしてくれています。


大切なのは、状況に応じて適切に働くことです。


例えば、立ち上がったときに血管を十分に収縮させられなければ、血圧が下がりやすくなります。

反対に、血液循環を補おうとして心拍数が大きく増えることもあります。


つまり、

交感神経が強いか弱いかだけではなく、必要な場面で適切に調節できているかが重要なんです。

起立性調節障害を「交感神経優位だから」と一言で説明できないのも、このためです。


⑤ 学校や家庭でのストレスは関係する?

ここからは、僕が特に大切にしたい視点です。


自律神経は、血圧や心拍数だけを調節しているわけではありません。

ストレスへの反応や、睡眠、消化などにも深く関わっています。


例えば、

学校で友達との関係に悩んでいる。

先生に怒られるのが怖い。

家で両親に学校に行くように言われるのが苦しい

受験へのプレッシャーが強い。

周囲に気を遣いすぎて疲れてしまう。


そんな毎日が続いていたらどうでしょう?


学校では緊張し、家に帰っても明日のことが不安になる。

夜になっても考え事が止まらず、不安や焦りで眠れなくなる。


そして朝、体調が悪くて学校に行けない。

学校を休んだことが、さらに新しいストレスになる。


こうした悪循環が、症状を長引かせる一因になっている可能性があります。

もちろん、ストレスだけが起立性調節障害の原因とは限りません。


でも、体の回復を考えるうえで、学校や家庭での環境を無視することもできないと思っています。


⑥ 半年以上続いているなら、何を見直す?

起立性調節障害の症状が半年以上続いている場合、

生活全体を見直してほしいと思っています。


例えば、水分塩分は十分に摂れているでしょうか?

朝食を含め、必要な栄養を摂れているでしょうか?

夜はしっかり眠れているでしょうか?

体調に合わせて体を動かす機会はあるでしょうか?


そして何より、

子供自身が、心から安心して休める時間と場所はあるでしょうか?


⑦ 体の緊張や呼吸にも目を向けたい

僕が整体の立場から大切にしているのは、体全体の状態を観察することです。

例えば、

肩や首に力が入り続けていないか。

背中が緊張していないか。

呼吸が浅くなっていないか。

休んでいるときにも体の力が抜けない状態ではないか。

慢性的なストレスや不安があると、筋肉の緊張や、呼吸が浅くなりやすいです。


もちろん、筋肉を緩めれば起立性調節障害が治るというわけではありません。

でも、体の負担や生活環境を見直すことも、本人の過ごしやすさを考えるうえで大切だと思っています。


▪️最後に、半年以上朝起きられない子どもたちへ

朝起きられない自分を責めていませんか?

学校に行けないことを、申し訳なく思っていませんか?

でも、体調が悪くて学校に行けないことは、努力不足ではありません。


そして親御さんにも、ぜひ考えてほしいことがあります。

「どうして学校に行けないの?」ではなく、

「どうしたらこの子の体が少しでも楽になるんだろう?」

そんな問いかけに変えてみてください。


起立性調節障害では、血液循環の調節という体の問題に加えて、睡眠、栄養、運動、ストレスなどが症状に関わることがあります。


だからこそ、一つの原因だけに目を向けるのではなく、体と生活全体を見ていくことが大切です。


ふくます整体院では、神経生理学や体の緊張、生活環境など、さまざまな視点から子どもたちをサポートしていきたいと思っています。


朝起きられないという症状だけでなく、その子が毎日どんな負担を抱え、どんな思いで過ごしているのか。

そこまで大切に考えていきたいですね。



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ふくます整体院

住所:千葉県松戸市上本郷904−6

堀ビル 2F

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