なぜ「2人目妊活」は1人目より難しくなりやすいのか?
「1人目は特に妊活をしなくても授かったのに、2人目がなかなかできないんです」
妊活整体でママのお話を聞いていると、こうした悩みを持っているお母さんは少なくありません。
もちろん、妊娠しにくくなる理由には年齢、卵巣機能、卵管、子宮の状態、男性側の要因など、さまざまなものがあります。
でも2人目妊活では、根本的に1人目とは大きく違う、もう一つの理由を知っておいてほしいです。
それは、
1人目を妊娠する前と、2人目を妊娠しようとしている今では、お母さんの身体のスタート地点が全く違う
ということです。
▪️ママの体は「赤ちゃん」だけを作っているわけではない
妊娠すると、お母さんの身体は約10ヶ月間かけて赤ちゃんを育てます。
そのために、
タンパク質
鉄
葉酸
ビタミンB群
亜鉛
カルシウム
マグネシウム
など、さまざまな栄養素が必要になります。
でも、妊娠中につくられるのは赤ちゃんだけではありません。
その代表が胎盤です。
満期の胎盤は、なんと約500〜600g。
直径も15〜25cmほどになる、大きな臓器です。
妊娠前には存在しなかったこれだけの臓器を、お母さんの身体は妊娠中に新しくつくります。
作るためには膨大な栄養をとエネルギーを消費して大事な胎盤を形成してくれています。
そして胎盤を通して、酸素や栄養を赤ちゃんへ届け続けます。
さらに妊娠中には血液量も増え、子宮は大きくなり、乳房も授乳に向けて変化します。
つまり妊娠とは、
赤ちゃん一人を育てるだけではなく、お母さん自身の身体も大規模に作り替える期間なんです。
▪️出産してすぐ、身体が元通り、にはなれない
そして約10ヶ月の妊娠を経て出産します。
赤ちゃんが生まれたあと、500gはある胎盤も子宮から剥がれて体外へ出ていきます。
ここで考えてほしいことがあります。
胎盤は、それまで子宮の壁に付着し、たくさんの血管を介して母体とつながっていた臓器です。
それが出産時に剥がれるわけです。
胎盤が剥がれた直後の子宮では、胎盤が付着していた子宮の壁(内膜)から出血が始まります。
その出血は、子宮が強く収縮することで、胎盤へ血液を送っていた血管を圧迫し、大量出血を防ぎます。
そこから子宮内膜の再生や血管の再構築などが進み、少しずつ妊娠前の状態へ戻っていきます。
産後約16日になると、胎盤が付着していた部分を除けば、子宮内膜の大部分はかなり再生しています。
しかし、胎盤が剥がれた部分は回復により長い時間を必要とします。
胎盤付着部の治癒は一般的に約6週間が一つの目安とされ、
研究では7週以降(約2ヶ月経過後)でも組織学的な変化が確認されることがあります。
子宮そのものも、出産直後には約1kgあります。
それが収縮と組織の再構築を繰り返しながら、およそ6週間かけて妊娠前に近い大きさへ戻っていきます。
つまり産後の身体では、
「出産が終わった」のではなく、「大規模な修復工事が始まった」
と考えた方がイメージしやすいかもしれません。
しかも、お母さんは休めない
普通ならこれほど大きな身体の変化が起きたら、ゆっくり休養したいところです。
昔は、おばあちゃんが同居してくれていて、ゆっくり寝ていることができる環境のママも多かったです。(鬼姑だと違ったでしょうが😭)
ところが今の家庭は核家族化していて、多くの産後のママには、その日から育児が始まります。
夜泣き。
数時間おきの授乳。
抱っこ。
おむつ交換。
細切れの睡眠。
さらに授乳をしている場合には、母乳をつくるためのエネルギーや栄養も必要です。
赤ちゃんのお世話が忙しすぎて体も心もヘトヘトの多くのママが、
「自分の食事は後回し」
に、どうしてもなりがちです。
朝は子どもの残したパンだけ。
昼ご飯を食べる時間がない。
夜も子どもを寝かしつけながら一緒に寝てしまう。
こんな生活が数ヶ月、場合によっては何年も続きます。
本当に大変で、頑張ってくれてるママには感謝ですね。
▪️ここが「1人目妊活」と「2人目妊活」の大きな違い
1人目を妊娠する前の身体と比べてみましょう。
1人目の前には、まだ妊娠・出産を経験していませんでした。
なので、ここまでお伝えしてきた、体の変化はまだ起きていません。
ところが2人目妊活では、
妊娠
↓
赤ちゃんへの栄養供給
↓
500〜600gもの胎盤形成
↓
出産・出血
↓
胎盤剥離
↓
子宮・胎盤付着部の修復
↓
授乳
↓
睡眠不足
↓
育児
これだけの仕事を一度経験した身体からスタートします。
体と心のことを勉強してきたり、厳密に栄養管理をできるママなら良いですが、そんなストイックに自分に向き合い続けるのはかなりの至難の業だと思われます💦
そんな状態から、その間に使った栄養やエネルギーを十分に補給できていないまま、2人目妊活を始めていくと、妊活が前に進みにくいという悩みの壁にぶつかってしまうことがあるんです。
だから、
⚠️「1人目はすぐできたから、2人目も同じようにできるはず」
とは限らないんですね。
身体のスタート地点そのものが違うからです。
▪️2人目妊活では「妊娠する方法(不妊治療)」の前に考えてほしいこと
2人目がなかなか授からないと、
「排卵日は合っているかな?」
「卵子の質を上げるには?」
「どんなサプリを飲めばいい?」
と、「妊娠するために何をするか?」ばかり考えてしまいがちです。
でも、その前に一度考えてほしいことがあります。
1人目の妊娠・出産で頑張った身体は、ちゃんと回復できていますか?
疲れが抜けない。
朝起きるのがつらい。
食事をまともに食べられていない。
以前より冷えを感じる。
生理の状態が変わった。
睡眠不足がずっと続いている。
そんな状態があるなら、「妊娠のために何かを足す」だけではなく、
まずお母さん自身の身体を満たしていく
という視点を持ってほしいと思います。
お母さんの身体は、ご自身が想像している以上の仕事をして負担がかかっています。
だから2人目妊活は、
「もう一度妊娠するための準備」ではなく、「一度大仕事を終えた身体を整えて、次の赤ちゃんを迎える準備」
と考えてみてください。
次回は、
「では、2人目妊活では具体的にどんな回復を意識したらいいのか?」
について詳しくお伝えしていきます。
ふくます整体院
住所:千葉県松戸市上本郷904−6
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