成長期の体の変化と不安定さ
【知識編】
中学校に入ってからどんどん体調が悪くなっていき、朝は頭が痛くて起きられない。
学校に行こうとすると今度はお腹が痛くてトイレに篭もり、学校に行けるのはいつも給食が終わった後から。
そんな中学生の体は、身体的にも内面的にも生活環境にも大きな変化が日々あり、まだ大人への成長の段階で完成しきっていない体は、内面からも影響をとても受けるすごく不安定な時期でもあります。
今回はどんなことが体で起こっているのかを、ホルモンの働き(体をコントロールする信号みたいなもの)などを考えて解説していきます。
★ホルモンバランスの未熟さ
メラトニン分泌の遅延
思春期には、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が通常より遅れるため、夜更かしが増えます。これが朝の覚醒を難しくしています。
ただでさえ睡眠不足になりがちな現代の中学生ですから、睡眠トラブルになると明らかに体力が回復できなくなって不調に悩まされます。
まず必ずやて頂きたいのは、19時以降は電子機器は禁止です。色々言い訳や使用する必要があるなどの銀実的な問題はあります。それをきっちり話し合って、
可能な限り早い時間にブルーライトを遮断する
過剰な視覚情報を遮断して脳の覚醒を防ぐ
外部からの心理的負担を減らす(SNSによるコメントのやり取りなど)
体が寝られなくなる無駄な刺激を与えないことです。
そして21時には睡眠をとる様に心がけ、朝起きて朝日をきちんと浴びることで、メラトニンの適正な時間での分泌を促していきます。
成長ホルモンの需要増加
成長ホルモンは深い睡眠中に分泌されますが、睡眠時間が不足すると十分な量が確保されず、疲労が蓄積します。
★栄養不足とエネルギー供給の問題
鉄欠乏性貧血
心身の成長には鉄が使われます。特に女子では月経も始まり生理による鉄分の欠乏が起こりやすく、朝の倦怠感や集中力の低下を引き起こします。
1回の整理で10mg程度の鉄が失われると言われています。
失われた鉄を補うには、タンパク質と銅が必要になります。そのため、サプリメントで摂るのではなく、赤みのお肉・レバー・小松菜・ベビーリーフなどの食べ物を継続的に食べる様にして、鉄不足を防ぐこととても大切です。
タンパク質不足
偏食やファストフード中心の食事により、成長に必要な栄養が不足します。これが筋力や代謝の低下を招きます。
★自律神経の未発達
成長期の自律神経は未成熟なため、環境の変化やストレスに過敏に反応しやすいです。
生活が忙しすぎ、繊細さんの気質を持った人は常に自律神経に負担がかかっている状態なので余計に不安定になります。
このため、内臓疲労が蓄積して副腎疲労などを起こしてしまいますので、感覚が敏感になって興奮状態になってしまうので、睡眠リズムが乱れやすくなります。
これらの原因と対策を理解できると、体調が崩れる前に予防できます。
成長期という特別な期間をどう快適に過ごすかで、その後の学生生活や社会人生活も安定していきますので是非体を守ってあげてください。
どうしても体調の回復が自力では難しくなってしまったなら、公式LINEからご相談ください。