起立性調節障害の低血圧を改善する
起立性調節障害で朝起きられなくなると、多くの方は病院を受診されると思います。
病院では、起立試験と呼ばれる試験で血圧等を測定します。
ここで低血圧や頻脈が確認されると起立性調節障害と診断を受けるというのが一般的かと思います。
血圧が低いから血圧を上げる昇圧剤を飲みましょう、と処方されて薬を飲んでいる子も多いですね。何ヶ月飲み続けても血圧も上がらず、朝起きられない様子は悪化していく・・・
この様子を見ていて不安になってきたお母さんから当院へのお問い合わせがよくあり、初回のカウンセリングでは「昇圧剤をもらって飲んでいますが変わりません。どうしたら学校に行けるようになるでしょうか?」という質問をいただくのが薬を飲んでいる子のお母さんの1番の心配ポイントかなと思います。
さて、ここで疑問に思う方がたくさんいて欲しいと思うのですが、
この質問には、どう答えられると思いますか?
「なぜ昇圧剤を飲んでも血圧は上がらないのでしょうか?」
・・・・・・
ありがとうございます。
考え方の1例として腎臓について考えてみましょう。
ではここで、血圧に関係する、腎臓について考えてみたいと思います。
腎臓という内臓は、血圧や水分の調整を行う内臓で、血液を1日にやく150リットルも濾過しています。そして、不要なものをオシッコとして排泄するために膀胱に送る量が約1、5リットルほどと言われています。
こうして、綺麗な血液が保たれて、体内の水分量も保たれて、血圧も保たれることで、全身に適切な圧力がかかった血液が送られるので健康な体を維持できます。
腎臓という内臓の中は、非常に大量な量の毛細血管が集まっているので、血液の質や、自律神経の影響をとても受けます。
体に害のある食べ物を食べていれば血液は汚れて血管は硬くなり。毛細血管に血液が流れにくくなります。
心身ともに緊張状態が続けば、交感神経が優位な状態が長く続くので、腎臓内の毛細血管は収縮して毛細血管が少なくなり、血液が通りにくくなるので血圧コントロールがしにくくなり、水分の調節が上手くできなくなり、やがて血圧が下がっていってしまうことが考えられます。
このように、きちんと原因を考えていくことができれば、薬で無理やり作用させるのではなく、
「原因を取り除くためにはどうしたら良いのか?」という正常な思考が働くようになってきます。
この思考ができるようになってくると、先ほどお聞きした質問の答えが少し見えてきたのではないでしょうか?
医学的な答えを答えられることが目的なのではありません。
「なぜ?」
という視点を持てるようになることが非常に大切なんです。
言われるがままに服用して変化がなくて悩むのと、
なぜこの処方になって、なぜ効かないのか?
この思考に慣れると、次はどうしたら良いかを考えられるようになります。
次を考えられるようになると、ではこの方法はどうだろうか?と最適な方法を選べるようになってきます。
この思考で考えて、腎臓がなぜ機能低下を起こしているのか、だんだん見えてきます。
血液が汚れてしまう原因はなぜ?
ネットで小麦粉のグルテンが体に負担をかけていると言っていたから、もしかしたらグルテンは血管に何か負担をかけているのかもしれない。でh、小麦粉を食べるのをやめてみよう。
ポテトチップスは植物油を大量に使ってあげているな。揚げ物はトランス脂肪酸が血流障害を起こすとどこかでみたことがあるからやめてみよう。
このように、自分で考えて検証してみると、日々の生活の中でもやれることが意外にあることに気づきます。
すると、血圧が低いから、昇圧剤を飲むのは効果がないのは納得で、腎臓に負担がかかる小麦粉や植物油や白砂糖をやめてみることで血圧を下げてしまう原因を取り除くことができるからやってみよう。これで血圧が上がれば朝起きやすくなるだろうと、解説方法も考えられるようになります。
結果として、全身の血流改善のもつながるので、元気な体に近づいていきますね。
この考え方が身につけられるようになるために、初級編として、食事改善プランでは調味料の考え方から説明をさせていただいております。
小さなことからコツコツと、不調も健康も小さな積み重ねから変わっていくんですよね(^^)